ジブリ美術館へ行った時に、宮崎駿さんがオススメする本のコーナーで、宮崎駿さんの描いたオリジナルブックカバーの本を見つけました。
おもわず手に取って読みたくなるような世界観だった事がきっかけで、私はこの「クルミわりとネズミの王さま」を読み始めました。
この本では、クリスマスイブの日に、マリーという女の子がクリスマスツリーのそばにあるクルミわり人形を見つけます。
夜中に人形で遊んでいると、ねずみの全軍が現れたのと同時に、クルミわり人形やマリーのお気に入りのクララちゃんなどが、人間のように動き、しゃべり始めます。
それから不思議な事件が次々に起こります。
「あなただったらこうだったでしょう。」「想像すればこの時の様子が分かるでしょう。」など、作者の独特な言い回しで、いくつもの話題を問いかけてくるところから、さらに想像がふくらみ、お話の世界にどんどんと入り込めるところが魅力的です。
私は、この本を読んで「人を信じること」の大切さを学びました。マリーは、クルミわり人形と体験した事をお母さまやお父さまに話しても、うそだと決めつけられてしまいました。
私は、うそだと言って信じてもらえなかったマリーがかわいそうに思いました。
誰にも信じてもらえなかったけれども、最後は人間になったクルミ割り人形にお礼を言われ、結婚をし、幸せになることができました。
マリーは、素直でやさしい、人の気持ちを考えられる子でした。私は、「人を信じること」とは、素直に受け止めることだと考えました。
私は、よくダンスの先生にターンの事で何度も注意されます。それはダンスの基礎でとても大切な事だけれど、少しつまらず、きれいに出来てもあまり変わらないと思いこんでいた私は、先生の話をあまり聞かずに出来ないところをそのままにしていました。そして発表会で年上のお姉さん達がバランスよくターンを何回転もしていたのを見た私は、その時、先生から注意を受けた事を心から理解しました。
その後からは、先生の話をちゃんと聞いて、練習するようになりました。私は、これからもっと人を信じ、話にしっかりと耳をかたむけるようにしたいです。
コメントを残す