国語力養成講座

皆既月食をみて

塾長ブログVOL25
2021年5月27日

5月26日「皆既月食」は見られましたか?

私は、中学生国語の授業を進行しながら、「きれいな皆既月食が出たら、中学生と数分間だけでも外に出ようか」と思っていた(くらい楽しみにしていた)のですが、曇天で残念でした。
「赤黒い月」は見られませんでしたが、満月に戻っていくときに少しだけ鑑賞。

群馬県前橋市で撮影された、美しい映像をあとからオンラインで見ることとなりました。

こういう機会に、改めて「天体の動き」を実感する(学び直す)のは素敵なことですね。
前日の記述火曜日クラスでも、「明日は月を見てね!」と話しながら、皆既月食についての「聞き取り問題」を出題しました。
「聞き取り問題」の練習では、常に時事問題・理科や社会の問題を取り入れることにしています。

皆既月食は、地球が球体であることを改めて実感する機会ですね。
何歳になっても興味のアンテナは持っていたいと思います。

そして、月をみながら思い出す様々なこと。

☆数年前の皆既月食の時にも、授業を飛び出して、中高生と一緒に月をみたこと。

今では、みんな立派になって各方面で活躍しています。
年賀状をいただくたびに、月日の流れの速さを実感!
先日は、夏に出産です!という元塾生の方が幸せそうに立ち寄ってくれました。

☆阿倍仲麻呂の歌。

天の原 振りさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも 

コロナ禍でしばらく帰っていませんが、実家の両親も同じ月を見ているだろうか。
月を見て「人を思う」のは、昔も今も変わりません。
仲麻呂が、唐から日本に戻るタイミングの時に、故郷を思って詠んだ歌ですね。

☆夏目漱石の「月がきれいですね」の言葉の解釈。
漱石が生んだ告白の言葉と言われています。ご存じですか?

大学受験の現代文にも出ていましたが、面白いエピソードですね。

☆そして帰宅後、
娘のライフワークである「新聞スクラップブック」に、数年前、皆既月食の記事をまとめていたことを思い出し、「スクラップ帳」を引っ張り出してみました。

ありました!
2018年1月31日のページ。
「明日は、学校が休みだから、お母さんとヨフカシして月を見た!やったー!」

皆既月食の仕組みとともに、イラストが書いてありました。

肉眼ではそこまできれいに見られませんでしたが、
数日後、アルぺの保護者のお父さまからいただいた、プロ並みの腕前で撮影した写真とともに、感想や考えたことがまとめてありました。

「新聞スクラップ」「日記」「作文」「ニュースレポート」。

自分の周りで起きたことを、書き綴っておくもの。
その時に「感じた思い」と一緒に記しておいて、あとから振り返ることができるもの。
とても豊かなことですね。

アルペで一緒に学んでいるみなさん
一年間で50本近くの「ニュースレポート」や「作文」を書いているみなさん!

とても素敵な学びをされています。
自分の作品を、大切にしておいてください。
(中には整理がぐちゃぐちゃになっている子も……。)

そして時々、作品を振り返って、過去の自分に会いに行ってください!
また新しい気づきがあるはずです。

いよいよ梅雨の時期。
体調管理を万全に、楽しい学びを続けましょう!

9月の発表会も楽しみにしています。

国語×未来
豊かな学びを!
アルぺ記述読解教室 たかぎ

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