塾長ブログ vol18
記述読解教室では、毎週1テーマ作文のお題を出します。
今週のお題は、
【体験】秋になって食べたもので「一番おいしかったもの」についてのエピソードを紹介してください。
読んだ人に「おいしさ」が伝わるように書いてくださいね!というものでした。
みなさんは、どんなものが思い浮かびますか?
日本の秋にはおいしいものがたくさんありますね。
「和食」はユネスコの無形文化遺産にも選ばれる、豊かな「食」です。
無形文化遺産に選出された理由に、
日本各地で地域に根差した多様な食材からつくられる
素材の味わいを活かす調理技術・調理道具が発達していると記されていますが、特に印象深かったのは、
「食事の場で、自然の美しさや四季の移ろいを表現することも特徴のひとつ」というところです。
私が大好きな、平安時代の古典作品にも、「食」についての記述が随所に見られます。日本の食文化は、正月などの年中行事と密接に関わって育まれてきました。
自然の恵みである「食」を分け合い、食の時間をともにすることで、家族や地域の絆を深めてきました。
何を食べるかも大事ですが、だれと食べるかも大事なのですよね。
さて、アルぺのお子さんたちが書いてくれた作文の話に戻ります。
素敵な作文がたくさんでき、授業内で作文発表(クラスメイトの前で発表)を行いました。いくつかご紹介します。
☆栗の渋皮煮☆
ぼくの家では、毎年、栗の渋皮煮を作ります。
僕も手伝います。
今日は、作り方を紹介します……。
渋皮煮を食べたことが無いお子さんたちもイメージが膨らむような作文でした。そして、ご家庭で、親子で台所に立って渋皮煮を作られるご家庭は素敵だなあ、と感動!
☆ラフランス☆
ふるさと納税の返礼品で山形県から届きました。段ボールに15個、ぎっしり入っていました。甘い香りが漂って……。
何かと話題の「ふるさと納税」。
「返礼品」ってなんだ?と疑問を持ったお子さんが、あとから調べていました。(すばらしい!学びが広がりますね。)
あまーくてみずみずしさが伝わる素敵な作文でした!
☆さんま☆
今年は、さんまが値上がりしている!というニュースを見たけれど、どうしてもどうしても食べたくで、夕飯にサンマが食べたい、とお母さんにねだりました。ほろ苦いところがおいしんだよな、と幸せな気分で食べながら「いくらだった?」と聞いたら、お母さんが「2000円」といったので、そこからは食べるスピードをゆっくりにしました……。
ユーモアがある作文。素敵です!
さんま価格高騰という時事問題を踏まえながら、楽しい家族の夕食の様子を書いてくれました。
ここでは、ほんの一部しか書ききれず大変残念ですが、「ほっこりして」「食欲をそそる」作文ばかりでした。
そして、「誰とどんなふうに食べたか」が伝わっていました。
今回の作文で、お子さんたちにアドバイスしたことが一つあります。
「擬態語を入れてかいてね!」ということです。「ほくほく」の焼き芋をほおばりました。
「プルンプルン」の触感でした。
「ぐびぐび」飲み干しました!
擬態語を入れると、作文がピカピカになります。
お腹はペコペコに(笑)!
作文を、授業内でシェアすることで、お互いの感性が磨かれて、さらに学びが豊かになります。表現力を豊かにするための大事な時間だと考えています。
受験学年になる前に、楽しく作文を書くことをお勧めします!
これからも豊かで楽し学びを!
アルぺ記述読解教室
塾長 たかぎ