漠然としているのですが、今から何か準備しておくことはありますか?
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[speech_bubble type=”ln” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”アルペ記述読解教室長”]お答えします。以下の項目をクリックすると該当部分に移動します。
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このページの内容
●まず、本当に中学受験をするのかを決める必要があります
お子さんが通信教育をやっていらしゃるということですが、小学校三年生であれば出題される問題の文章は難しくありません。
学校のテストなどでよほど点数が悪くなければ、学校の勉強の面では(現時点では)問題ないと思います。
それでも、将来的に中学受験をお考えであれば、確かに心配になることは多いと思います。
一般的に、中学受験の勉強は四年生からスタートしますが、国語の文章の内容は(四年生にとっては)かなり難しいものになります。
学校の国語のテストで満点を取れていても、受験のテキストの文章を読めるわけではありません。
まずは、本当に中学受験をするのかを決める必要があります。なぜなら、アドバイスの内容が全く異なってくるからです。
●インプットの量を増やしましょう
お母様は中学受験をお考えということなので、その前提でお話をさせていただきます。
一般的に低学年の通信教育のレベルは、楽しく取り組むように作られており、内容の読み取り自体は難しくありません。それでも、お母様が「長文がしっかり読めていないのでは?」「答えがテキトーではないか?」と不安に思うことがあるということは、何かしら改善をする必要があります。一種のサイン(兆候)です。
今、三年生ですから、まだまだこれから挽回できます。まずはインプットの分量を増やしましょう。
普段から読書していますか。もしくは、三年生であれば、お子さんにお母さんがたくさん読み聞かせをすることがまだまだ必要です。
文章に親しむということができていないと、いきなりこう言った問題集のような形式のものに抵抗感が大変あるかと思います。
●親しむことが大事です。好きなものを選びましょう
難しく考えないでください。好きな絵本、好きな文章をたくさん読んであげてください。そして、小学校の教科書を隅から隅まで何回も読みましょう。
文章をすらすら何度も読むことで文章への抵抗感がなくなりますし、日本語がすっと入ってくるようになります。まずはインプットです。
そして、繰り返し繰り返しインプットできたら、素敵な文章をたくさん暗唱してみるのも良いでしょう。お母さんと何が書いてあるかを話し合いながら文章を読み進めていくと良いともいます。
そういったことが土台として十分できた後に、こういった問題集的な国語の設問も解けるようになります。
●この時期は、読解のテクニックなど気にする必要はありません
一、二、三年生の段階では大きなテクニックというのは必要ありません。五、六年生で習うような受験テクニックは無視してください。何でも先取りをすれば良いというものではありません。
文章を真剣に集中して丁寧に読む、これを意識することで文章の内容の把握力が上がります。
実は、入試で出題される問題は、文章の内容が把握できていれば、設問の答えの箇所が見つかるような文章ばかりです。
ですから、説明文であれば筆者の言いたいことに注意しながら読む、結論に注意しながら読むということ、そして、物語文であれば、主人公の気持ちの変化に注意しながら読む、慣れてきたら、そこに印をつけながら読むというふうにやっていきましょう。
●まずは1冊の本を丁寧にゆっくり読みましょう
ご家庭でもゆっくりのペースでできることです。いきなりたくさんの本で実行せずに、1冊の本を、または、ある特定の場面を丁寧に深く読んでいくことが大切です。
塾のテキストでは、難しい文章が毎週毎週出てきます。土台がないお子さんは、そのペースについていくのも大変で、読解力を身につけることも簡単ではありません。
ただ読書をするのではなく、丁寧に読むという習慣を徹底的につけましょう。
そして、ある程度「インプットができてきた」「本を読む、文章を読むことに抵抗がなくなってきた」となったら設問に取り組んでみましょう。
設問を解くときは、はじめはお母さんが一緒にやってあげてください。教える必要はありません。
●勉強を教えるというよりは一緒に考えてあげる
お母さんがお子さんの立場に立って、どうやって答えを見つけるのか、その流れを見せてあげてください。一緒に探してあげるイメージです。
「問一なになに。どんな気持ちか。確か、気持ちについてはこの部分に書いてあったね・・・。」
というふうに一緒に文章を読んで答えを見つけるというのをやってあげてください。
そうすることでお子さんが、こういうふうに視点を運んでいけばいいんだな、こういうふうに考えて探していけばいいんだな、こういうふうに印をつけていけばいいんだな、というのがわかるようになります。
まずはやって見せることが大事なんです。問題を丸投げしないでください。
丁寧に丁寧にゆっくりでいいですから、少なくてもかまわないので、実践問題を一緒にやっていくことを心掛けていきましょう。
そして取り組みの期間を1週間以上時間を空けないことです。
やはり、お子さんですから、慣れるというのが何よりも大事なことです。
お母さんもお仕事なさっていて大変だと思いますが、例えば、毎週水曜日と土曜日はお母さんと一緒にこうやって解くというようなこと、もしくは、仕事や小学校に行く前に一緒に教科書を音読してみて、その内容について語り合うという時間を十分で構わないのでとってみてください。
そういうことを繰り返していくだけで、お子さんは国語が楽しくなりますし、国語が好きになります。お母さんと一緒にやってもらうだけでとっても楽しい充実した時間になるのです。そういった時間を作れるかどうかということが、お子さんの気持ちが国語に向かうかどうかということになります。
●勉強=問題集を解くこと、ではありません
さらに発展して、休日に一緒に本屋さんや図書館に行ってみましょう。楽しそうな本を一緒に探して、一緒に手にして、お家で読んでみましょう。本の内容を一緒に話してみましょう。そうすることで、お子さんが本が大好きな子になります。
そしたら、国語も楽しくなりますので、そういった時間を一緒に共有してみてください。
時間はかかりますが、受験期になってから慌てるより、低学年のうちに土台をつくる方がよっぽど成績があがります。