国内の紅葉が美しく深まる季節になりました。
日本の紅葉の鮮やかさ、色の奥深さは世界に誇れるものの一つ。
「紅葉狩り(もみじがり)」という言葉も、なんだか古風で素敵ですよね。
紅葉の俳句には素敵なものが数多くありますが、私は、小林一茶の
渋柿も 紅葉しにけり 朝寝坊
好きです。
柿の葉が紅葉するのは、晩秋ですからまだ少し先ですが、思わず、PCから離れて、散歩したくなります!
今日は、最近もよくご相談いただく「低学年の国語の学びで意識すべきこと」についてお話しします。
1年生で、ひらがな・カタカナが安定したら、国語辞典で調べる習慣を早いうちに身につけることをお勧めします。
記述読解教室の授業でも「国語辞典」は重要な持ち物の一つです。
教室に通ううちに、「辞書を引くのがクラスで一番早い」お子さんたちへと成長しています。
「新しい言葉を調べることを習慣に」できたら素晴らしいですよね。
語彙はどんどん広がります。
日常の会話でわからない言葉を耳にしたら「すぐに調べること」。
さらにプラスアルファの会話として、四季折々の季節の行事を切り口にしてもいいですね。
辞書には、楽しい世界が広がっています。
一つ調べると、となりの言葉も気になって読んでみたりして、どんどん広がりができますね。
余談ですが、うちの娘は、一時期「類語辞典」に夢中になり、自分が読んでは私に出題をするので、ずいぶん鍛えられました……。
「自分の語彙の限界」を知らされ、大人になっても日々「学び」が必要だと痛感したものです。
2年生になったら、親子の会話でも、ある程度難しい言葉を積極的に使っていきましょう。
時には、「四字熟語や故事成語を交えながらお話しする」と、読解力にも大きな差が出ます。
3年生になったら、
「指示語や接続語を意識して正確に話すこと・使うこと」が大切です。
接続詞の種類も日常の会話の中でどんどん増やしていけます。
そして、4年生になると、テストで取り組む「語句」「読解」の難易度がグッとあがります。
低学年では、子どもと同年齢の主人公が活躍するテーマですが、
いよいよ、同年齢以外の主人公が出てきます。
「さまざまな人物の心情が理解できるか」では、個人差が非常に大きく出ます。
直接的には表現されていない心理描写も読み取らなくてはなりません。
「正確な客観視」が必要です。
ちなみに、今週の授業で指導した「麻布中学」の過去問は、
牧場の外の世界に自由を求めて脱走する「牛」が主人公のお話でした。
柵の外に自由を得るために出てみたけれど、森に入って暮らしても、また別の「不自由さ」に苦しむ……。
なかなか難問であり、それをすべて「記述解答」する力を求められます。
「力がつく質が高い入試問題」の名門校の1つです。
学年に関係なく、物語文で気になる題材があったら、本を読んでみてください。
最近、国語の読解で、目覚ましく点数が伸びたお子さんは、
アルぺへ通塾する往復のバスの中で、毎回読書するようになりました。
いつも文庫本を手にもって通塾してくるので「今日は何読んでいるの?」と聞くのが私の習慣にもなりました。
「継続は力なり」ですね。
秋の夜長に読書を!
2020年10月17日
アルぺ記述読解教室 たかぎ