先日、都内にある難関校の校長先生のお話をうかがう機会がありました。
「1科目だけで初対面の生徒の学力を測るには何の試験をするか」という質問に、「作文です」とお答えになりました。
質問に対する理解力・語彙力(表現力)・漢字のレベル・論理的な思考力
が一度に把握できるのが作文である。
題材に取り上げる内容を見れば、これまでの人生経験や人間性を知ることができる。
まさに、先生のおっしゃる通りだと思いました。
私も、お子さんたちの作文の添削を毎週続けていますが、同年齢でも、語彙力のあるお子さんと幼い言い回しのお子さんの差は非常に大きく、論理的な思考力の差も顕著に出ます。
そして、昨今の受験で、作文が重要視されていることは言うまでもありません。現在、アルぺ記述読解教室でも以下のような作文を指導中です。
①都立適性検査の作文対策
②都立適性検査の資料問題の解答記述対策
③帰国子女(在京)入試の日本語作文の対策
④都立高校推薦入試の対策⑤難関私立の小論文対策
⑥大学入試の小論文対策
勉強科目は、作文・小論文だけではありませんので、対策が後回しになる場合も少なくありませんが、この分野こそ、一朝一夕には合格点には到達しません。
お子さんごとの個性を踏まえながら、アドバイスを積み上げていくものだからです。しかも、どれも高倍率の入試が多く、非常に狭き門です。
実際、中学受験での作文は、主に小学生時代の生活について、
これまで取り組んできた行事やその内容、自身の活動をテーマにしたものがメインとなります。これまで関心を抱いたこと、夢中になったこと、楽しかったこと、思い入れのある出来事などについて、書き手の作文のスキルたともに、人物像が判断されます。
また、早稲田高等学院の場合は、試験時間90分の小論文。
例年、課題文が一つ出され、この課題文にもとづいた論述が課せられる課題文型小論文です。
字数は、1200字以内。
大学入試レベルの小論文課題と大差ありません。
1200字の小論文では、構成、論理、表現、発想などの力が見られます。
設問のレベルも高く、訓練をしていなければ、まず答案を作成することすらできないと思います。
例年、書くこと以前に、課題文の読解の段階で苦戦するお子さんも少なくありません。鍛え甲斐がありますね!
ぜひ、日々の勉強に、『書くこと』のメニューをバランスよく取り入れてみてはいかがでしょうか。
書く力は、間違いなく、一生の宝になります!
アルペ記述読解力教室
塾長 たかぎ