10月になっても暑い日が続きましたが、今週から秋が深まりそうです。
お子さまたちの体調管理には留意が必要ですね。
受験生にとっては、本番まであと100日あまり。
「時間が足りない!」というジレンマと闘いの日々です。
10月に入り、記述教室では、例年定期的に行っている「読解力」のチェックテストを行いました。
一年以上通塾してくださっているお子様たちは、着実に力をつけてきています。一方で、なんとなく雑に勉強を進めてきてしまったお子さんには、厳しい結果も出ています。
テストは「振り返り」の絶好のチャンス。
節目節目で勉強の内容、普段の生活を見直す時です。
国語において大切な力を10項目挙げてみました。
①漢字の読み書き
②ことわざ・慣用句・故事成語のような語句の知識
③資料を読み取る力
④調べる力(辞書をひく・本と読んでみる)
⑤スピード(処理能力)
⑥読解力(把握力・理解力)
⑦作文力(構成を考えて記述する力)
⑧解答力(質問に応じて、柔軟に対応する力)
⑨読解の補助となる背景知識(時事問題や一般常識、教養)
⑩スピーチ力(対話力・説明能力)
もちろん、テストだけでは測れない力もたくさんあります。
感情の豊かさや、発想力もその一つ。
ですが、テストに限ってみると、鍛えていけば道は開けるものばかりだと感じます。
記述読解教室の中でも、語句・記述・作文・時事問題・読解をバランスよく学べるように。月ごとに構成を考えています。
特に、学年が上がると、新聞記事やコラムからの勉強にも力を入れます。
逆に、低学年のうちに、語彙力をできるだけ増やしておきたいものです。
丁寧に取り組んでいるお子さんは、非常に伸びます。
また、時事問題への考察や、作文構成力も伸びています。
アルペのメニューの実践には、時間がかかります。
いきなり全部のメニューを完ぺきにはできません。
お子さんの好きなところから完成させていく、という方法でも良いと思います。保護者の方のお声がけがあるかどうかでもかなりの差が出ています。
ぜひ、コツコツと続けてください。
また、全体的に、点数で苦戦しているお子さんは、「処理スピード」が遅いのが気になります。
問題を読むスピード、設問を読むスピード、字を書くスピード、紙をめくるスピード。
それぞれの個性はあるものの、いざテストとなった場合のスイッチの入れ方は、トレーニングすべきです。
ご家庭の普段の会話でも、話す順番や活舌の良さの意識を変えるだけで、有意義な成果を感じられるはずです。
また、受験勉強に意識が高いお子さんでも、字が雑なお子さんも非常に多いのが残念です。
ミスが多く、また記述においては、採点されるときに誤読も生じかねません。
常に、自分が損をしないように!これは鉄則です。
「ミスは起こる前提。だから、補助線を引くし、メモを書き入れる。そこをさぼるな!手を抜くな!」
これは、先日、我が家で勉強中の娘が言われていた言葉です。
「慣れ」は禁物。
「慢心」も禁物。
繰り返し、言い続けるしかありません。
これらは、国語に限った力ではありません。
勉強の基礎として、見直しましょう。
お子さんたちにとっては、学校での時間が一番長いのですから、学校のノートの書き方はかなり重要です。
塾の勉強だけスイッチを入れればよい、というのは間違えていて、
聞き取る ➡ 記述する
の訓練は、毎日の積み重ねですから、
学校の授業中に、メモを取る能力や自分の癖を意識して改善するような意識を持つべきです。
また、普段から、問題に取り組み際には、目安の時間を必ず決めましょう。
自分の適した時間でよいのですが、「変化」を感じられるように、継続していくこと(記録すること)が大事です。
結果がでるまで、やり続けるしかありません。
努力は、必ず力になる。
頑張りましょう!
10月13日木曜日
アルぺ記述読解教室 たかぎ